天神(あまつかみ)と国神(くにつかみ)

神話の神々は、大きく天神と国神に分けることができます。本居宣長は、「古事記伝」の中で、天神とは「天に坐(い)ます神、または天より降坐(くだりいませ)る神」、国神は「此国に生坐(うまれいませ)る神」
と書いています。
イザナキ、イザナミ、アマテラスオオミカミなどは天神で、スサノオノミコトやオオクニヌシノミコトなどは国神となります。つまり、伊勢系の神は天神、出雲系の神は国神となります。
この違いは、神社の造りでわかります。社殿の入口が妻側にあるものが「国神」、棟側にあるものが「天神」です。このように、神社の構造からも、いろいろなことがわかります。また、出雲大社などの「大社造り」という構造は、日本最古の神社建築様式として有名です。

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