出雲国の役所

 古代には地方を治めるために、国ごとに「国庁」がおかれ、さらに郡ごとに「郡家(ぐうけ)」がおかれました。現代で言えば、「国庁」は県庁に、「郡家」は市町村役場に当たります。現代と大きく違うのは、県知事に当たる国の長官(国司)は都から派遣されたことと、郡の役人(郡司)のうち上層部は終身その役を務めることです。
出雲国庁は松江市大草町で発見されています。また神門郡家は出雲市古志町古志本郷遺跡で確認されています。松江市福原町芝原遺跡(嶋根郡家)と簸川郡斐川町後谷遺跡(出雲郡家)が郡家の可能性がある遺跡ですが、そのほかの郡家は見つかっていません。

 

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