出雲国庁跡

出雲国庁跡

 現在の県庁にあたる、古代の役所です。なぜか『出雲国風土記』には「国庁」についての記載はありませんが、ここが古代出雲の政治の中心でした。
出雲国庁の所在地は、江戸時代以降諸説がありはっきりしませんでしたが、『元禄四年意宇郡大草村御検地帳』(1691年)に「こくてふ」(こくちょう)の字名が記されていたことから、ここが有力な候補地となりました。そして、1968年(昭和43年)から3年間発掘調査がおこなわれ、役所の建物跡やその関連の遺物が出土したことから、現在の場所が「出雲国庁」跡であることが判明しました。
出雲国庁跡は現在史跡公園として整備されています。おもに国庁を区画する溝と、役人が事務を行っていた「後方官が」が表示されており、神社のとなりには儀式がおこなわれた「政庁」の一部が表示されています。現地に立つと丸太がいくつも立てられていますが丸太は一本一本が建物の柱の位 置を表現しています。

 

●出雲国庁跡アクセスマップ


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