豊栄神社(旧長安寺)

豊栄神社

 豊栄神社は、戦国の武将毛利元就を祀った神社で、境内の石造群には長州軍の隊士172名の名が刻まれています。
1866年、幕府と長州藩の戦争である第2次長州戦争が起こり、石見に侵入した長州軍は益田において浜田・福山両藩兵を破り、7月24日に大森に進駐しました。代官鍋田三郎右衛門はすでに役人たちと備後上下の陣屋に撤退した後でした。
進駐した長州軍の隊士たちは長安寺に藩祖である毛利元就の木像が祀られていたことに感激し、境内を整備するとともに、本殿、拝殿、随身門、鳥居などを建立し、石燈龍、狛犬、用水溜、手水鉢などを寄進しました。維新後の明治2年、朝廷から豊栄神社の社号が贈られ現在に至っていますが、氏子がないため荒れてしまいました。

 

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