世界を駆けたソーマ銀

 島根県の知名度は全国で47番目だそうです。最近は少なくなりましたが、東京で島根から来ましたというと、「あの松山のある・・・」とか「鳥取砂丘のあるところ・・・」などと言われたことが多々あります。
ところが、16世紀の石見銀山は、日本どころか世界から注目を集めた
場所だったのです。当時、灰吹法というハイテクの精錬技術によって産銀量が爆発的に増加し、大量の銀が海外に流出しました。石見銀山(佐摩銀山:さま)から運ばれた銀は、その地名から「ソーマ銀」と呼ばれ、世界の銀相場に大きな影響を与えました。
今、島根県に直接海外から来る航路も空路もありませんが、当時は国際的に知られた場所で、多くの船が行き交った場所だったのです。

 

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