菅谷たたら(山内生活伝承館)

菅谷たたら山内

館内ではたたら師の生活習慣を紹介しています。外部は高殿や復元された大銅場、元小屋などがあります。

 

中国地方のたたら場には、必ず金屋子(かなやご)神を祀っています。
金屋子神の本社は島根県安来市広瀬町西比田にありますが、金屋子神の信仰は中国地方を中心に九州、四国の一部から遠く関東、東北の一部まで広がっています。
現在の祭神は金屋子神ではなく、大和の金山彦命、金山媛命になっていますが、本来は金屋子神で、地元では金屋子さんとごく親しく呼んでいます。
金山彦、金山媛が祀られたのは恐らく近世以降で、神社の権威を高めるためだったと思われます。

金屋子神は、白鷺に乗って桂の木に降りたと言われています。
そのため、桂の木は、たたら場の護り木とされています。

桂の木は、春先に真っ赤な芽吹きを見ることができます。
桂の木の芽吹きは、赤く上を向いており、まるで炎が燃えているように見えます。(写真下)
これは年に一度の3日間だけみることができます。
たたらの炎も3日間燃え続けることからも、この桂の木がたたらと非常に関係が深い一因だと思われます。

1年にたった3日間しか見ることのできない桂の芽吹き、その中でも菅谷高殿では夕方4時30分から5時までの30分間が、光線の加減から最も美しく見ることができます。

 

 

山内生活伝承館(菅谷たたら山内)
〒690-2800 雲南市吉田町菅谷
TEL:0854(74)0350

 

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